CPUで茶を沸かせっ!(第1回:熱伝導板方式)
桜も散り暖かくなって来ました。
でも、パソコンは、今日も熱を吐き続けている。
なんか、無駄だよね、
電気代払って熱出して、更にまた電気代払って、エアコンで外に熱を捨てる。
そして、地球は温暖化。
この廃熱をどうにか役に立てられないものか。
せめて、お茶ぐらい出してくれても罰は当たらないのではないか。
と言うことで、CPUの廃熱でお茶を沸かせないかと考えました。
多少、発熱量とか、熱伝導率とか調べてはみましたが、伝熱や水の流れは、にわかじこみの素人が簡単に予測できるほど単純なものではありません。
それに、時は正にゴールデンウイーク。
これは作ってみるしかないっ!
色々考えて、試行錯誤し、結果的に、3方式の実験をして、一応、お茶を飲むことができました。
今回得られた知見を、何回かに分けて書き残しておきたいと思います。
まず最初に考えた方式は、ヒートシンクからアルミの板を伸ばして熱を伝播させ、その板の先を湯呑みの水に浸けて、水を温めるというものでした。
できたのは、こんな感じ。
ヒートシンクの隙間は2mmで、手元にあったアルミの板が厚み1mmだったので、適当な大きさに切って、二つ折りにすることにしました。
板は4本用意しました。
問題は、うまく熱が伝播するかどうか。
4本の板で十分な熱が流れるかどうか不安だったので、アルミの熱伝導率を調べてみました。
計算の結果では、熱伝導率はボトルネックにはならなそう。
問題は、ヒートシンクとアルミの板の間と、アルミの板と水の間での熱交換効率。
でも、熱交換効率なんて、素人が計算できるものでもない。
試してみるしかない。
実際に動かしてみた。
CPUはファンで十分冷えている。
ヒートシンクやアルミの板を触ってみても生温かい程度。
この程度の温度では、到底お茶は飲めない。
しようがない、ファンを止めるしかない。
と言うことで、ファン停止。
CPUの温度はみるみる上がる。
ファン停止の3分後には、CPUの温度は、75℃を突破。
アルミの板も触れないぐらい熱い。
しかし、水温はそんなに上がらない。
ファン停止3分後で、26℃程度。
CPUの温度が80℃近くまでなると、さすがにやばそうなので、ファンを始動。
やはりアルミの板では効率よく熱を伝えられないようだ。
実験の後、ばらしてみたら、ヒートシンクとアルミの板がちゃんと接していなかったことがわかった。
ヒートシンクにCPU用の伝熱グリスを塗っていたんだけど、伝熱グリスの広がり方から察するに、接触面積はあまり広くなかったみたいだった。
アルミの板の表面が凸凹していたために、ヒートシンクとところどころしか接触していなかったらしい。
やはり、素人の加工では加工精度が悪過ぎるようだ。
以上のように、この方式では、十分な熱を伝えられなかった。
一旦、この方式は諦めて、別の方式を考えることにした。
と言うことで、次回は、別の方式に挑みます。
うつ日記 ~うつを克服するための日記~
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